Augurと暗殺市場

最初に
私は暗殺が実行されることはもちろん、Augur上で暗殺市場が作成されることも望んでいません。現実問題として、Augurにこのような用途があることをお伝えしたく執筆しました。


Augur上に暗殺市場となり得るマーケットが作成されていました。

マーケットの内容は
トランプ米国大統領が2018年内に殺されるか?(Yes/No)
で、以下がそのマーケットのリンクです。

暗殺市場とは

暗殺市場とは、任意の当事者が、特定の個人の死亡日に賭けをし、日付を正確に「推測」することができれば報酬を得ることができる予測市場を指します。
【参考】Wikipedia:Assassination market

Augurはどのようにして暗殺市場として利用されるか

上記のトランプ大統領のマーケットで考えてみましょう。

経験上、要人が暗殺されることは滅多にありません。

従って、このトランプ大統領のマーケットでは、暗殺されると信じ「Yes」に賭ける人はほとんどいないでしょう。

賭けが当たった場合の払戻金のことを考えてみましょう。

マーケットで「Yes」に賭ける人は少なく、「No」に賭ける人は多いということは、「Yes」が当たった場合の払戻金は多く、「No」が当たった場合の払戻金は少ないということです。

つまり、マーケットで「Yes」に賭けておき、賭けた通りに暗殺が実行されれば大金を手に入れることができるというわけです。

ここで、マーケットで「Yes」に賭けた人に暗殺を実行する動機が生まれます。自身が「Yes」に賭けておき暗殺を実行することで、賭けを当てさせれば良いのです。

通常の中央集権的な市場であれば、マーケットを作成した人物や、「Yes」に賭けて大金を獲得した人物が特定されると思います。しかし、Augurは分散型である点と、暗号通貨を扱っている点から、これら人物の特定は難しいと思われ、結果、これからもAugur上で暗殺市場が作成される可能性があります。

Augurで暗殺市場が成り立たない可能性

成り立たない条件を考えてみました(が、かなりその可能性は低そうです)。

・結果を確認するための特定のソースが無い(上記のマーケットもソースは”Outcome will be determined by news media”としています)ため、アウトカムは無効(invalid)にファイナライズするかもしれない。

・暗殺市場に人気が無く、ボリューム・流動性が皆無。結果、賭けが成立しない、あるいは大金を賭けられない。

・良心を持ったレポーター達は、このマーケットのアウトカムを無効(invalid)にファイナライズさせるかもしれない。

最後に

幸いにも、現時点でのこのマーケットのボリュームは約50シェア(約50ETH)であるため、賭けを当てて大金を得ることはできません。従って金銭目的で暗殺する動機は無いと思います。

しかし、今後Augurの認知度が上がり、ボリューム・流動性が上がった場合、不穏な考えを持つ人が出てくるかもしれません。