バウンティマーケット「このマーケットはハックされるか?」の懸念

Augurでメインネット上に最初に作成されるマーケットは、バグバウンティ用のマーケット「このマーケットはハックされるか?」ですが、
このマーケットには問題があります。それは「いいえ」に賭けた方が合理的であるという点です。

具体例を挙げて考えてみます。

ケース1:マーケットがハックされなかった場合
「はい」に賭けた人は予想が外れたため報酬はありません。「いいえ」に賭けた人は予想が当たったため報酬が貰えます。このケースでは特に問題ありません。

ケース2:マーケットがハックされた場合
「はい」に賭けた人は予想が当たったため報酬が貰えます。「いいえ」に賭けた人は予想が外れたため報酬はありません。一見、このケースでも問題ないように思えます。
しかし「マーケットがハックされた」ということを考えると、「はい」に賭けた人が報酬をもらえない可能性はないでしょうか。
例えば、マーケット上の資金を全て盗まれた、コントラクトに致命的なバグがあり報酬の支払いが実行されなかった、などの場合です。
そうすると、「はい」に賭けるよりも「いいえ」に賭ける方が合理的であるため、このマーケットは「いいえ」が圧倒的に優位なワンサイドゲームになってしまう恐れがあります。

ただ、このマーケットはバグバウンティ用のマーケットであるため、ワンサイドゲームになることに問題はないかもしれません(マーケットとしては面白くないですが)。
マーケット作成から結果のファイナライズまでの、一連のライフサイクルをメインネットで実行することが目的であれば、このマーケットで事足りるはずです。

初回からdisputeが発生してフォークするのも見てみたいですが、まずはマーケットが正しく機能するのか、レポートは正しく行われるのかを見守りたいと思います。